ビンラディン殺害作戦に協力した医師に減刑 パキスタン
(CNN) パキスタン部族地域の当局は15日、米軍が国際テロ組織アルカイダの指導者オサマ・ビンラディン容疑者を殺害した作戦に協力したとして有罪となっていたパキスタン人医師の減刑を発表した。
シャキル・アフリディ被告は米国のスパイとして活動したとして反逆罪に問われ、昨年5月に禁錮33年、罰金3500ドルを言い渡されていた。禁錮刑が23年に短縮され、罰金は1000ドルまで減額された。有罪判決を受けるまでの拘束期間は刑期に算入されず、新たな釈放日は2035年5月23日と設定された。
アフリディ被告はパキスタン北部アボタバードで米中央情報局(CIA)と協力し、予防接種と称してビンラディン容疑者の潜伏先に暮らす人々のDNAのサンプルを採取。サンプルは容疑者の所在を確認するために使われた。ビンラディン容疑者は11年5月、米軍によって殺害された。
同国ではこれをきっかけに予防接種に対する懐疑的な見方が広がり、ポリオのワクチン接種チームを狙う攻撃が相次いだ。12年7月以降、関係者少なくとも22人が死亡している。