ロシアがクリミア編入を宣言 ウクライナは「強盗」と反発
クリミア編入は「強盗」
(CNN) ロシアのプーチン大統領は18日、上下両院議員の前での演説で、ウクライナ南部クリミア自治共和国をロシアに編入すると宣言した。クリミア半島では同日、ウクライナ軍施設が武装集団に襲われ、兵士1人が死亡した。
プーチン大統領は演説で、クリミア自治共和国の住民投票ではロシア編入への賛成票が97%近くに上ったと指摘。「これは非常に説得力のある数字だ」と強調し、「われわれの心の中でクリミアは常にロシアの一部であり、不可分の存在だった」と述べた。
これに対してウクライナ暫定政権のヤツェニュク首相は「国際規模の強盗だ」と強い反発を示し、「ロシアは今や国際社会全体から孤立している」と主張した。
ウクライナ国防当局の報道官がCNNに語ったところによると、クリミア半島の中心都市シンフェロポリのウクライナ軍関連施設が18日、覆面の武装集団に襲われ、兵士1人が死亡、もう1人が負傷した。施設は占拠され、複数の兵士が監禁された。
ウクライナ国防当局はこれを受け、クリミア半島の軍部隊による自衛目的の武器使用を認めると発表した。