マレーシア機不明、中国人乗客のテロ関与なし 中国大使
(CNN) 中国の黄恵康駐マレーシア大使は18日、消息を絶ったマレーシア航空機の中国人乗客153人を対象に身元調査を実施した結果、乗っ取りやテロとの関連は見つからなかったと発表した。国営新華社通信が伝えた。
マレーシア当局は、不明機が人為的な操作によって本来のルートから外れたとの見方を示し、乗員乗客239人の全員について身元などを調査中としていた。
人工衛星との交信が最後に確認された位置を示す帯が中国西部の新疆ウイグル自治区上空に延びていることから、同自治区の分離独立主義者による犯行との説も浮上したが、その可能性は薄くなったとみられる。
同機が消息を絶ってから10日が過ぎたが、だれが何のために針路を変更し、機体がどこへ消えたのかは依然としてなぞのままだ。操縦には高度な知識や技術が必要だったとみられ、マレーシア人の機長と副操縦士にも疑いの目が向けられたが、これまで犯行に結びつく事実は見つかっていない。
米紙ニューヨーク・タイムズによると、最初の方向転換はコンピューター制御で実行され、操縦室にいた人物がこれをプログラムした可能性が高いという。同紙はある米当局者の話として、「航空機のシステムに詳しい人物だったようだ」と伝えている。