ロシア下院、クリミア編入条約を批准 米ロ双方が制裁
オバマ大統領は一連の制裁について、「ロシア経済に重大な影響を及ぼすだけでなく、世界経済にとっての打撃となる可能性もある」「ロシアはこれ以上事態を悪化させれば国際社会から一層孤立すると認識しているはずだ」と語った。
米政府高官によると、新たな制裁の対象となるのは、プーチン大統領の側近セルゲイ・イワノフ氏、セルゲイ・ナルイシキン下院議長らロシア政府高官や実業家など20人とロシア銀行。制裁対象の個人が米国内に持つ資産はすべて凍結される。
これに対してロシア外務省が発表した対米制裁対象には、ジョン・ベイナー下院議長、ハリー・リード上院院内総務、ジョン・マケイン上院議員など9人が含まれる。
ラブロフ外相は議会演説で、「(制裁が)前向きな結果をもたらしたことはない」と述べ、制裁に法的根拠はないと指摘した。
米国防総省報道官によると、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相は20日、チャック・ヘーゲル米国防長官との電話会談で、ウクライナとの国境地帯に展開しているロシア軍に、国境を越える意図や軍事行動を起こす意図はないと言明した。