袴田さん釈放、世界最長の48年間拘置の末に

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(CNN) アムネスティ・インターナショナルは、死刑囚としての拘置期間が世界最長に及んでいた袴田巌さん(78)が27日、48年ぶりに釈放されたと伝えた。

袴田さんは、1966年に起きた4人の殺害事件で死刑を言い渡され、拘置されていたが、静岡地方裁判所が27日に再審を認める決定を言い渡した。

検察側はこの決定に対して4日以内に不服を申し立てることが可能。しかしアムネスティは、不服申し立ては「最も無情かつ不当」な措置だと牽制。ロザン・ライフ東アジア調査局長は、「袴田さんにとって、公正な裁判を受けるための時間はなくなりつつある」「袴田さんは強要された自白に基づき有罪を言い渡され、最近のDNA鑑定結果にも未解決の疑問が残っている」と指摘した。

アムネスティによると、袴田さんは1966年にみそ製造会社で上司夫妻と2人の子どもを殺害した罪に問われ、警察の取り調べで20日後に犯行を「自供」したとされた。

しかし裁判ではこの自供を撤回し、警察に脅されたと主張。弁護団によれば、犯人が着ていたとされる衣類に残された血痕のDNAと、袴田さんのDNAが一致しないことが、最近の鑑定で判明した。

日本では死刑囚の大半が独房で拘置されており、袴田さんも48年間の大半を独房で過ごしてきた。長年の間孤立状態に置かれてきたことから、精神状態も悪化していた。

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