米、ロシアのウクライナ東部侵攻に重大懸念 兵力分析で
(CNN) ロシアによるクリミア半島の併合で緊迫化するウクライナ情勢で、米情報機関がロシア軍がウクライナ東部への侵攻に踏み切る可能性が以前の分析結果に比べより高まっているとの最新報告をまとめたことが27日までにわかった。
米政権当局者の2人がCNNに明らかにした。国境周辺でのロシア軍兵力の整備は、米国に事前に知られることなくウクライナへ速やかに侵攻出来ることも意味すると懸念を深めている。
同高官は断言は出来ないとしながらも、対ウクライナ国境周辺に展開するロシア軍のここ3~4日間の動向分析で、懸念を抱かせる兆候が見えていると指摘。ロシア軍の今回の兵力の集積は、以前のチェチェン、グルジア両紛争における軍事行動の開始前の対応を思い起こさせるとも述べた。
ウクライナ東部のハリコフ、ドネツクなどの都市へ軍を進め、クリミア半島とつながる陸上の接続地域の確保を図る可能性があるともしている。