親ロシア派が新たに庁舎を占拠、銃撃も ウクライナ東部
ウクライナ東部ドネツク(CNN) ウクライナ東部ドネツクなどで行政庁舎の占拠を続ける親ロシア派のデモ隊が12日、他の都市でも新たに警官隊と衝突し、警察本部ビルなどを占拠した。トゥルチノフ大統領代行は同日夜、首都キエフで緊急の国防会議を開いた。
ウクライナ暫定政権のアバコフ内相の報道官が12日、CNNに語ったところによると、東部ドネツク州の都市クラマトルスクでは、警官隊と新ロシア派活動家のグループの間で銃撃戦が起きた。
州警察報道官によると、同市北側に位置するスラビャンスクでは12日朝、迷彩服の武装グループがマイクロバス2台で警察本部に乗り付け、ビルを銃撃したうえで窓から侵入した。グループは「ドネツク共和国樹立運動」のメンバーを名乗り、ビル内にある武器の回収が目的だとして警官らを解放したという。
スラビャンスクのCNN取材班は、迷彩服を着て武装した数十人のグループが警察本部のほか、治安当局のビルも占拠したと伝えている。
内相の報道官はまた、同州内の町クライスヌイリマンでも警察の庁舎がデモ隊に占拠されたと述べたが、CNN取材班はこれを確認していない。