武装集団に無人機攻撃、民間人含む13人死亡 イエメン
イエメンで無人機攻撃
サヌア(CNN) イエメン中部アルバイダ州で19日、国際テロ組織アルカイダ系の武装組織メンバーを乗せた車両が無人機の攻撃を受け、少なくとも10人が殺害された。近くにいた民間人3人も巻き込まれて死亡した。同国の政府高官がCNNに語った。
イエメン国防当局者3人の話によると、車両はアルカイダ系組織の本拠地とされる中部シャブワ州へ向かっていた。
車両に乗っていた11人のうち10人が死亡、1人が負傷したとされる。日雇い労働者を乗せた民間のトラックも巻き込まれ、3人が死亡、2人が死亡した。
地元情報筋によれば、攻撃の標的は同国南部にある「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」の訓練キャンプにかかわる戦闘員3人だったとみられ、死者の中にAQAP指導部のメンバーは含まれていない。
CNNは先週、AQAPが同国内で開いた大規模集会とみられるビデオを放映したが、同高官は「無人機による作戦とビデオは無関係」との見方を示した。アルバイダ州で最近、当局者がAQAPに狙われる攻撃が続発していることを受け、しばらく前から掃討作戦が計画されていたという。
イエメンで無人機攻撃を実施しているのは米軍のみとされる。住民は作戦への反感を募らせているが、ハディ大統領は「対テロ戦略に変更はない」との立場を貫いている。