マレーシア機は限界高度付近まで上昇後下降、情報筋
(CNN) クアラルンプール発北京行きのマレーシア航空370便が消息を絶った問題で、同機は大きく方向転換した後、限界高度付近まで急上昇していたことがマレーシアの航空業界筋の話から明らかになった。
情報筋によると、同機は3月8日にレーダー画面から消える前に、海上で左方向に旋回し、クアラルンプールから北京に向かう本来のルートからそれたが、ベトナムの領空内にはとどまっていたという。
その後同機は、ボーイング777-200ERが安全に運航できる限界高度である地上4万1000フィート(約12.5キロ)に近い地上3万9000フィート(約12キロ)まで上昇し、マレー半島上空でその高度を約20分間維持したという。
また捜査当局は、不明機には4基の航空機用救命無線機(ELT)が搭載されていたと断定した。情報筋によると、ELTは航空機が墜落や着水した場合に航空機の位置を知らせる信号を緊急衛星に発信するように設計されているという。
4基のELTは、不明機の前・後部ドア、機体、操縦室に搭載されていたが、なぜいずれのELTも作動しなかったのか、また仮に作動したとすれば、なぜ衛星が発信された信号を探知しなかったのか、情報筋も頭を悩ませていた。