無人潜水機が一時帰還、技術上の問題 不明マレーシア機捜索
(CNN) 消息不明となっているマレーシア航空370便の捜索活動に投入された米海軍の無人潜水機「ブルーフィン21」が16日、海底からいったん帰還したことが分かった。
捜索活動を統括するオーストラリア合同調整センター(JACC)によると、ブルーフィン21は15日に2回目の潜水を開始したものの、技術上の問題により一時的に海面まで浮上した。
その後再び海底へ向かい、現地時間16日夜までの予定で捜索を続行している。同日朝の時点で回収されたデータの中に注目すべき発見はなかったという。
ブルーフィンは音波探知機(ソナー)を使って海底の様子を調べ、立体画像に変換する。海底までの往復に各2時間、探査に16時間、データ分析に4時間というサイクルを繰り返し、約2カ月かけて捜索範囲全体をスキャンする計画だ。
1回目の潜水は14日に始まったが、最大深度の4500メートルを超える谷に差し掛かったため安全装置が作動し、約8時間後に自動的に浮上した。
機体の墜落現場とされるインド洋南部の海域では、上空と海上から浮遊物を探す活動も続いている。ただしJACCを率いるオーストラリアのヒューストン前国防軍司令官は、この活動を2~3日中に打ち切り、海底探査に的を絞る方針を示している。