ウクライナ軍機撃墜、49人全員が死亡 親ロ派が対空砲攻撃
(CNN) 親ロシア派武装勢力との交戦が続くウクライナ東部のルガンスク市で14日未明に起きた同国軍輸送機の撃墜で、ウクライナ軍は15日までに、搭乗の49人全員が死亡したと発表した。
東部の制圧作戦で同国政府軍が一度の攻撃で受けた被害としては最悪規模となった。
ウクライナ国防省は、親ロシア派武装勢力が対空機関砲で攻撃したとみている。撃ち落とされたのはイリューシン76型輸送機で、兵士、軍装備品や補給物質などを積んでルガンスクの空港へ着陸進入中に砲火を浴びた。
フランス大統領府などによると、輸送機撃墜を受けウクライナ危機が一層こじれるのを防ぐため、オランド仏大統領とドイツのメルケル首相は14日、ロシアのプーチン大統領と電話で協議し、対応策を模索。
独仏両首脳はウクライナにおける停戦実施や、ウクライナ、ロシア両国国境での戦闘員や武器流出に歯止めを掛ける重要性を強調した。
ロシア政府によると、3首脳は電話協議でウクライナ危機の解決策を目指す国連安全保障理事会決議の案についても意見交換した。