北朝鮮による日本人拉致問題、日朝協議にかける希望
繁雄さんと耕一郎さんは元拉致被害者から、八重子さんが今も生きているとの証言を聞いた。八重子さんは帰国を強く望み、子どもたちに会いたいと涙ながらに訴えたとされる。
耕一郎さんは「とにかく早く帰国してほしい」と話す。幼かった耕一郎さんに八重子さんとの思い出はなく、脳裏に描いた面影だけが頼りだという。北京での協議に希望をつなぐ一方で、「母は北朝鮮のスパイ教育を知りすぎたために帰国が許されないのでは」と懸念している。
CNNはこの件で計9カ国の北朝鮮大使館や代表部に問い合わせたが、返答は得られなかった。北朝鮮は08年にも拉致問題の調査を約束しながら、一方的に打ち切っている。