北朝鮮による日本人拉致問題、日朝協議にかける希望

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日本人拉致、帰国待ち望む家族ら

東京(CNN) 北朝鮮による日本人拉致問題を巡り、日朝の政府間協議が1日、北京で始まった。協議を前に、拉致被害者の1人、田口八重子さんの帰国を待ち望む家族らが、CNNに心境を語った。

日本政府によると、北朝鮮は1970年代後半から80年代の初めにかけ、少なくとも17人の日本人を拉致したとみられる。拉致被害者は数十人に上った可能性もある。

登下校中に連れ去られた子どもや、海岸での散歩帰りに狙われたカップルもいた。

北朝鮮は2002年に初めて拉致の事実を認めたが、日本への帰国を認められたのは5人だけ。残る12人については十分な情報がない。

そのうちの1人が田口八重子さんだ。78年6月12日、22歳で行方不明になった。

八重子さんは2人の子どもを抱えて離婚を経験し、都内のキャバレー「ハリウッド」のホステスとして働いていた。50年以上前からこの店にいるという支配人の男性は「田口さんが姿を消した時、ただ店を辞めてどこかへ行ってしまったのだと思った」と振り返る。「そういうことはよくある。まさか拉致されたとは思いもしなかった」という。

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