251人の遺体発見、ブラックボックス回収か マレーシア機撃墜
ロイター通信は20日、現場でフライトレコーダーのようなものが発見される映像を配信した。この映像は18日に撮影され、映っているのは2つあるフライトデータレコーダーの1つだと伝えている。
OSCEの広報は、ブラックボックスが見つかったかどうかはまだ確認していないと語った。
反政府勢力のボロダイ氏は19日、マレーシア機撃墜への関与を否定し、同勢力のメンバーが遺体を運び出したり、犠牲者の銀行カードなどを盗んで使った事実もないと強調した。ただ、「一部の地元住民が遺体を探ってカードを見つけ、使おうとした可能性は排除できない」とした。
OSCE広報によると、現地調査の状況は20日にはある程度改善の兆しも見られ、監視団は「墜落現場の各地でかなりの時間を費やすことができた」という。
それでも組織立った調査はできておらず、政府の緊急車両が現場に通じる道路への進入を阻まれたため、現場では徒歩で行き来しているという。
ウクライナの首都キエフにはマレーシアの捜査員が到着したほか、オランダや米国、オーストラリアもウクライナ政府主導の捜査に協力する方針。米連邦捜査局(FBI)や米国家運輸安全委員会(NTSB)の専門家も現地入りした。
しかし、いつ調査を開始できるのかのめどは立っていない。