遺体頭部を切断、交差点にさらす シリア過激派が軍兵士殺害か
(CNN) シリア北部ラッカ市内のロータリー交差点で、武装勢力が殺害したシリア軍兵士とみられる複数の遺体の頭部が棒の先端に掲げられ、この光景を撮影した複数のビデオが動画共有サイト「ユーチューブ」に流れた。
英国に拠点を置くシリア反体制派組織、シリア人権監視団によると、同国ではイスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が樹立した「イスラム国」による大量殺人が続き、25日までの10日間に1600人が死亡。27日だけでも180人が殺害された。
ラッカはイスラム国の支配下にあり、この交差点ではシャリア(イスラム法)に基づく「公開処刑」などが繰り返されてきた。
ユーチューブには少なくとも3本のビデオが投稿された。一般市民がそれぞれ別の方向から遺体の頭部を撮影したとみられる。
ビデオの公開と同時に、同市内に残っていたシリア軍最後の基地をイスラム国が掌握したとのニュースが流れた。
シリア人権監視団によれば、同国では2011年3月に反アサド政権のデモが始まってからこれまでに11万5000人を超える死者が出ている。