過激派ボコ・ハラム、カメルーン副首相の妻を拉致か
ナイジェリア北部カノ(CNN) 西アフリカ・カメルーンからの情報によると、同国北部の村コロファタで27日早朝、アリ副首相の自宅がナイジェリアのイスラム武装勢力「ボコ・ハラム」とみられる集団に襲われ、副首相の妻が拉致された。
村の住民は「武装集団と警備要員との銃撃戦で警官数人が死亡した」と話し、ボコ・ハラムによる犯行との見方を示した。
別の住民によると、武装集団はさらに村の長老の自宅を襲撃し、長老夫婦と子どもたちを連れ去った。長老の兄弟1人が射殺されたとの情報もある。
ある情報筋はCNNに、一連の襲撃で警官2人を含む6人が死亡したと語った。
ボコ・ハラムは昨年5月にナイジェリア軍が実施した掃討作戦から逃れてカメルーン国境付近の村に潜伏し、ここを拠点にナイジェリアの村落への襲撃を繰り返してきた。
さらに最近、カメルーン北部に対しても攻勢を強めている。24日にはカメルーン軍の兵士2人が殺害され、軍の精鋭部隊が出動した。
ナイジェリアは昨年5月、ボコ・ハラムの脅威に対抗するため、隣国カメルーン、ニジェール、チャドと情報共有や国境の共同警備を進めることで合意した。この4カ国は先週、国境に700人規模の共同部隊を展開するとの合意に達している。