アフガン首都で発砲、米軍将官が死亡
ワシントン(CNN) 米国防総省は5日、アフガニスタンの首都カブールにある防衛大学でアフガン軍の制服を着た男が発砲し、米軍の将官1人が死亡、国際治安支援部隊(ISAF)要員15人が負傷したと発表した。
死亡したのはハロルド・グリーン陸軍少将で、2001年9月の米同時多発テロ以降に殺害された米軍関係者の中でも最高位の1人とされる。負傷者の中にも米国人が含まれているという。
カービー報道官によると、犯人はアフガン軍での従軍歴があるとみられ、同軍の制服を着ていた。
ISAFとアフガン軍が共同で詳細を調べている。アフガン国防省は「テロリスト」による犯行と非難。アフガン軍の兵士が犯人を射殺したと述べた。
反政府武装勢力タリバーンは犯人をたたえる声明を発表。ただし犯行を認める文言はなかった。
アフガンでは近年、軍の制服を着た兵士らがISAF要員を攻撃するケースが続発。米国防総省の統計によると、12年には48件、13年には15件発生したが、今年1~3月は2件にとどまっていた。
オバマ米政権はアフガンからの撤退計画を進めている。今年2月には、アフガン政府が米兵の地位に関する安全保障協定への署名を拒否し続けるなら年内の完全撤退も検討すると言明していた。