ガザで3日間の停戦成立、イスラエル地上部隊が撤収
エルサレム(CNN) イスラエル軍は5日、イスラム組織ハマスとの間で72時間の停戦が成立したことを受け、パレスチナ自治区ガザから地上部隊をすべて撤収したと発表した。
停戦はエジプトの仲介により、5日午前8時に発効した。イスラエル当局者はこれに先立ち、目標としていた地下トンネル網の破壊作戦が完了しつつあると述べていた。イスラエル軍は5日、32カ所のトンネルを破壊したと発表した。
イスラエル軍の地上部隊が撤収したことにより、ガザで新たな衝突が起きる可能性は低くなったが、空爆が再開する恐れは残っている。
イスラエル軍の報道官によると、停戦が発効する直前、ガザからイスラエルに約20発のロケット弾が撃ち込まれた。このうち6発はイスラエル軍が迎撃した。少なくとも1発は自治区ヨルダン川西岸に着弾したが、負傷者は出なかったという。
一方パレスチナ解放通信(WAFA)は、停戦前にガザの数カ所でイスラエル軍からの攻撃があったと伝えた。
国連や米国はイスラエルとハマスに対し、停戦に応じてその間に恒久的な和平に向けた交渉に入るよう求めてきた。
エジプトからの報道によると、同国の首都カイロには交渉のため、すでにパレスチナの情報当局や主流派ファタハ、ハマスや武装組織イスラム聖戦の代表団が到着している。
イスラエル政府の報道官は5日、今回の停戦が持続すればイスラエルもカイロに代表団を派遣すると表明した。