エボラ熱 感染のスペイン神父が死亡、死者数は千人超える
(CNN) 西アフリカでエボラ出血熱が大流行している問題で、リベリアでエボラに感染しスペインに帰国していた神父が12日、死亡した。スペイン首都マドリードの入院先の病院が明らかにした。
世界保健機関(WHO)によれば、エボラ出血熱による死者数は1013人、感染者数は1848人に上るとみられている。
死亡した神父には、エボラ出血熱の治療薬として開発されている未承認の薬「ZMapp」が投与されていた。
エボラ出血熱には、効果が確認されたワクチンや治療薬がない。ZMappもまだ実験段階にあり、人間に投与されたことはなかったが、リベリアで感染した米国人医師ら2人がこれを承知したうえで投与を受けた。2人はその後帰国し、快方に向かっているとされる。
ZMappのサンプルは週内にも流行国のひとつであるリベリアへ送られ、使用される見通し。