エボラ熱流行で欠航広がる、経済に影響 西アフリカ
ロンドン(CNNMoney) 西アフリカ諸国で深刻化するエボラ出血熱の感染被害で、同地域に就航する航空会社がフライト便を欠航させるなどの予防措置が目立ち始めてきた。
最近の例は欧州大手のブリティッシュ・エアウェイズ(BA)で、公共衛生上の悪化を理由にシエラレオネやリベリアへの便の中止を7日までに発表。この2カ国はギニアを含め、エボラ出血熱の感染で甚大な被害を受けている。この他、近隣のナイジェリアでも7件の感染例が出ている。
今回の感染流行ではこれまで約950人が死亡し、世界保健機関(WHO)は過去最悪規模と位置付け、警戒を強めている。
西アフリカ諸国への就航便の停止を最初に決めたのはアラブ首長国連邦(UAE)のエミレーツ航空で、今月にギニア行き便の取りやめを発表。乗客乗員の安全が最優先課題であり、妥協は出来ないとしていた。
他の航空会社は欠航に踏み切っていないものの、便数を削減する動きを見せている。世界銀行は最近、西アフリカ諸国への国際航空便は目立って減ってきていると指摘していた。