NYで入院の男性にエボラ熱の検査、西アフリカから帰国
アトランタ(CNN) 米ニューヨーク市のマウントサイナイ病院は、高熱や消化器系の症状が出て4日に入院した男性患者に対し、エボラ出血熱の検査を行っていることを明らかにした。この患者は最近、エボラが流行している西アフリカを訪れていたという。
検査の結果は1~2日後に判明する見通し。患者は隔離され、医師が原因の究明に当たっている。
同病院最高医療責任者のジェレミー・ボール医師はこの患者の症状について、「エボラではなく、もっと一般的な疾患の可能性が高い」と話している。
CNNコメンテーターのサンジェイ・グプタ医師によれば、これまでに西アフリカから帰国した米国人のうち5~6人ほどが、エボラ出血熱と共通する症状のため検査を受けたという。しかしいずれもエボラ感染は確認されていない。
エボラウイルスは感染者の血液や唾液(だえき)といった体液を通じて感染するが、空気や水を通して感染することはない。最初は発熱や頭痛、喉の痛みなどの症状が出て、嘔吐(おうと)や下痢へと進行。肝機能や腎機能が低下して、体内外の出血を伴うこともある。