エボラ出血熱に感染した医師が死亡 シエラレオネ
(CNN) アフリカ西部シエラレオネで、エボラ出血熱に感染した医師が死亡した。国際医療支援団体「国境なき医師団」が29日に発表した。
死亡したシェイク・フマル・カーン医師は、同国東部ケネマの病院でエボラ出血熱の患者の治療を陣頭指揮していたが、先週初めに自身が発症。東部カイラフンの病院で、国境なき医師団による治療を受けていた。死因はエボラ出血熱の合併症とされる。
世界保健機関(WHO)が23日に発表した統計によると、シエラレオネをはじめとする西アフリカのエボラ出血熱では800人余りの感染が確認されている。感染が報告されないケースも多く、疑い例を含めた患者数は約1200人に上るとみられる。
国境なき医師団は声明で、カーン医師を「非常に強い意志と勇気を持ち、患者のことを真剣に考える医師だった」と称賛した。