ハマス、情報提供者18人を処刑か
(CNN) ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスは22日、イスラエルへ情報を提供した疑いで18人を処刑した。ハマスが運営するアルアクサ・テレビが報じた。
前日の21日、イスラエル軍はガザ南部ラファを空爆し、ハマスの軍事部門の幹部3人を殺害した。またこの空爆で7人の市民も犠牲になった。
ガザの保健省によると、7月はじめに紛争が開始して以来、パレスチナ人の死者は2092人に上るという。この数字には、今回イスラエルに情報を提供したとして処刑されたパレスチナ人は含まれていない。国連は、紛争で死亡したパレスチナ人の約7割は一般市民と見ている。一方、イスラエル側のこれまでの死者は68人で、そのほぼ全員が兵士だ。
イスラエルで22日、ガザ近くのキブツ(集団農場)の駐車場で迫撃砲の砲弾が爆発し、4歳の少年が死亡した。イスラエルのレスキュー隊が明らかにした。停戦崩壊後、イスラエル市民が犠牲になったのはこれが初めて。
一方、ガザの保健省は、長期停戦交渉が決裂し、19日に一時停戦が終了して以来、76人のパレスチナ人が死亡したと述べた。
イスラエル軍によると、今週の戦闘再開後、ガザからイスラエルに向け計360発のロケット弾が発射されたが、数人が負傷しただけで死者は出ていないという。イスラエルの防空システム「アイアンドーム」が56発のロケット弾を迎撃したとしている。一方、イスラエルもその間、ガザの200カ所近くを攻撃したという。
ハマスの軍事部門は今週、イスラエル中部テルアビブのベングリオン国際空港への攻撃を示唆したが、今のところフライトへの影響は出ていないようだ。