撃墜機の20遺体がマレーシアに帰国
(CNN) ウクライナ東部で7月に起きたマレーシア航空機撃墜事件から1カ月以上が過ぎた22日、同機に搭乗していた乗員乗客のうち、マレーシア人20人の遺体が首都クアラルンプールに到着した。
マレーシア政府はこの日を服喪の日と定めた。
遺体はマレーシア航空の特別チャーター機に乗せられてオランダのアムステルダムを出発し、現地時間の22日午前9時半過ぎ、クアラルンプールの国際空港に到着。空港で営まれた追悼式典には犠牲者の遺族らが参列した。
特別機から降ろされた棺(ひつぎ)は、待機していた白い霊柩(れいきゅう)車に乗せられた。
マレーシア航空17便は7月17日にアムステルダムからクアラルンプールへ向かう途中、ウクライナ上空で撃墜され、乗員乗客298人が死亡した。
墜落現場から遺体を回収する作業は難航し、回収された遺体は身元確認のためいったんオランダに搬送された。オランダの当局は、確認作業には数カ月かかる可能性があるとの見通しを示していた。
犠牲者はオランダ人が約3分の2を占め、マレーシア人は乗員15人と幼児2人を含む43人だった。オーストラリア人も多数が搭乗していた。