タイ軍政トップが暫定首相に クーデターの主導者
(CNN) 今年5月のクーデター後、軍政下にあるタイの国民立法議会は21日、暫定首相に軍政トップのプラユット・チャンオーチャー陸軍司令官(大将)を投票で選出した。
首相候補となっていたのは同氏だけだった。首相就任にはタイ国王の承認を得て就任するとみられる。
プラユット司令官は5月22日、インラック前首相率いる政権下での国政混乱を理由にクーデターに訴えていた。前首相はタクシン元首相の妹で、2011年に就任。しかし、反タクシン派は元首相のかいらい政権と非難して辞任など求める抗議行動を止めず、政情は揺れ続けてきた。
元首相は06年、軍クーデターで政権を追われて出国、現在は海外で活動を続けている。
プラユット司令官率いる軍政は実権の掌握後、政治指導者らの行動を押さえつけるなどして国内の引き締めを図った。暫定憲法も制定したが、同司令官は自らの暫定首相就任については文民政権が誕生するまでの措置と主張している。