親ロシア派、ウクライナ軍機2機を撃墜
キエフ(CNN) ウクライナ東部ルガンスク州で20日、ウクライナ軍のヘリコプター2機とジェット戦闘機1機が親ロシア派の攻撃を受け、ヘリコプターと戦闘機各1機が撃墜された。
親ロシア派組織はウクライナ軍のスホイ25とMi-24ヘリコプターをそれぞれ1機撃墜したと声明で発表。ウクライナ軍関係者もこれを認めた。
もう1機のMi-24もルガンスク州で被弾したが、墜落したかどうかは明らかでない。
ウクライナ東部では17日にも同国軍のジェット戦闘機が親ロシア派によって撃墜されている。ウクライナ国営メディアによれば、パイロットは脱出して無事だった。
国連の推計では、親ロシア派とウクライナ軍との衝突による死者は4月中旬以降、推計で2000人を超え、5000人近くが負傷したという。
ウクライナでは昨年、親ロシア路線のヤヌコビッチ政権が欧州連合(EU)との関係強化に向けた協定の締結を見送ったことから反政府デモが勃発。今年2月の政権崩壊後も、ロシアによるクリミア半島編入やウクライナ東部での親ロシア派武装勢力と政権側の衝突により緊迫した状況が続いている。