ブラジル野党、新たに大統領選候補を擁立 前候補の事故死受け
サンパウロ(CNN) ブラジルの野党・社会党は21日までに、今年10月5日に予定される大統領選でマリナ・シルバ元環境相を擁立すると発表した。同党は当初、エドワルド・カンポス党首を候補として決めていたが、同氏は今月13日の航空機事故で死去していた。
元環境相は社会党の副大統領候補で、カンポス氏の死去後、シルバ氏の擁立は予想されていた。元上院議員で著名な環境保護活動家として知られる同氏は首都ブラジリアで開かれた社会党党員との会合で指名を受け入れた。
大統領候補の支持率に関する最近の世論調査では、ジルマ・ルセフ現大統領が36%で、シルバ氏が21%。中道右派のアエシオ・ネベス候補が20%と3位に後退した。ただ、決戦投票となった場合は、シルバ氏が47%、ルセフ氏が43%との結果が出た。
カンポス氏が事故に遭遇する前の世論調査では、同氏は大きく引き離される3位だった。シルバ氏の支持率拡大は、カンポス氏死去に伴う同情の念が作用しているとみられる。ただ、与党の労働党にとっては大きな懸念材料となっている。
シルバ氏は2010年の大統領選で緑の党の候補者として立候補していた。