イスラム国、再びジャーナリスト殺害か 次の犠牲者も予告
ISは内戦下のシリアで勢力を拡大し、今年6月にはイラク北部や西部に侵攻してスンニ派地域を制圧した。クルド人少数派ヤジディ教徒やクルド人自治区の中心都市アルビルが標的となったことを受け、オバマ大統領は8月初めにイラクでの限定的な空爆を承認した。
ISはビデオの中で、米軍が北部アメルリの奪還作戦を援護したことなど、この数日間の動きにも言及している。
米政権高官が匿名を条件に語ったところによると、米情報当局はビデオが撮影された時期や場所、覆面の男がフォーリーさんのビデオに登場したのと同一人物かどうかなどを分析している。ISには現在も少数の米国人が拘束されているという。
米非営利団体(NPO)「ジャーナリスト保護委員会(CPJ)」によると、これまでにシリアで殺害されたジャーナリストは少なくとも70人。同国が内戦状態に陥ってから80人を超えるジャーナリストが拉致されたが、公開されていないケースも多いという。
オバマ大統領は先週、シリアでの対IS戦略は「まだ決まっていない」と述べた。しかし新たな殺害ビデオが公開されたことで、強硬姿勢を求める声が強まるのは確実とみられる。