イスラム国、再びジャーナリスト殺害か 次の犠牲者も予告
(CNN) 過激派組織「イスラム国(IS)」は2日、米国人ジャーナリストのスティーブン・ソトロフさん(31)の首を切断して殺害した場面とされるビデオ映像をインターネット上で公開した。米当局は映像が本物かどうか調査を進めている。
ISは先月、米国人ジャーナリストのジェームズ・フォーリーさんの首を切断して殺害した。そのビデオの中で、ソトロフさんの殺害を予告していた。
新たなビデオで、ソトロフさんはISが書いたとみられる言葉を述べている。米国による軍事介入の「代償を支払っている」との表現もあった。
ソトロフさんは中東各国を訪れて米誌タイムや外交専門誌、主要紙に記事を書いていた。昨年8月、シリアでの取材活動中に消息を絶った。本人の安全のため当初は公表されなかったが、解放に向けて家族と米政府機関が力を尽くしていた。
ISはビデオで、次に殺されるのは英国人の「デービッド・ヘインズ」という人物だと警告した。米紙ワシントン・ポストによると、この人物はシリアで支援活動に当たっていたが、北部イドリブの避難民キャンプ付近で昨年3月に拉致されたとみられる。
ビデオに登場する覆面の男はオバマ米大統領に向け、「そちらのミサイルがわれらの民を攻撃し続けるように、われらのナイフは米国人らの首を切り続ける」と宣言した。また「米国による悪の連合に加わっている国にも手を引くよう求める」と述べた。