スペインでエボラ熱が感染 アフリカ外で初
オバマ米大統領は6日の記者会見で「当初から言っている通り、これはわが国の安全保障にかかわる最優先課題だ」と述べ、感染拡大を防ぐ措置が必要だと強調。米国に到着する旅客機の乗客を出発地だけでなく、到着地でも検査するよう検討を進める構えを示した。大統領はそのうえで、エボラ熱が米国内にまん延する危険性は極めて低いと語った。
リベリア人男性が発症、入院したテキサス州のペリー知事も同日、「州レベルでできることは限られている」と語り、連邦政府が入国時の検査やその場での隔離態勢を強化するべきだと主張した。
米保健当局者らが6日に話したところによると、男性は米企業が提供した抗ウイルス剤の投与を受けている。もともと天然痘などの治療向けに開発された実験薬だという。
一方、ネブラスカ州では6日、西アフリカでエボラ熱の実態を取材していて感染したフリーカメラマンの男性が帰国し、隔離病棟に収容された。衰弱の程度は軽く、飛行機から自力で降り立ったという。患者の父親は「取材に行くなど正気のさたではないと引き留めていたのだが」と話した。