米のエボラ出血熱、100人が患者と接触の可能性
(CNN) リベリア人男性が9月下旬、米国に入国した後にエボラ出血熱を発症した問題で、地元テキサス州の保健当局は2日、男性と接触した可能性のある人が約100人に上ることを明らかにした。現在、聞き取り調査を進めているという。
調査の対象となっているのは、男性が受診した病院や滞在先のアパートやその周辺で、男性との接触の可能性のある人々だ。
テキサス州保健当局の広報担当者は「念のため、患者や患者の家庭と少し接触した人を含む非常に広い網を掛けることにした」と、述べている。
米政府関係者は2日、CNNに対し、男性と直接接触した人はすでに判明しただけで「12人を超えた」と答えた。直接の接触が判明した人々に対しては、保健当局が1日に2回訪問し、熱を計って症状の有無を尋ねるという。
これまでのところ、監視対象者のなかで症状が出た人はいないという。
男性は、パートナーの女性とその家族が住むテキサス州のアパートに滞在中に発症した。女性の子どもが通っていた学校では一部の親が感染を恐れて子どもを休ませる事態となり、地元の教育長は2日の出席率が約86%に落ちたと語った。「校内にウイルスがあるとは思わない」としつつも、いつもより徹底した校内の清掃や消毒を行っていると述べた。