イラン最高指導者、ツイッターで「イスラエル壊滅」を主張
(CNN) イランの最高指導者ハメネイ師が短文投稿サイトのツイッターで「イスラエル壊滅」を呼び掛けたことに対し、イスラエルのネタニヤフ首相が強い反発を示している。
ハメネイ師は9日までに書き込んだ一連のツイートでイスラエルを非難し、「イスラエル壊滅に関する9つの重要な問題」と題した文書を公開。この中で同国を排除するための具体的手順を示し、「パレスチナの本来の住民による正式な投票を実施するべき」などと主張した。本来の住民という言葉が具体的にどこまでを意味するのかは明示していない。
これに対してネタニヤフ首相は10日、「イランには節度も反省も改革もみられず、イスラエル壊滅を主張することで国際テロを扇動している」と非難する声明を出した。
イランは核開発問題を巡り、国連安全保障理事会の常任理事国にドイツを加えた6カ国(P5プラス1)との間で交渉を続けている。ネタニヤフ首相はこれについて、「イランのテロリスト体制に核保有を許してはならない。P5プラス1は合意を急ぐべきではない」と力説した。交渉の期限は今月24日に設定されている。
オバマ米大統領は最近、ハメネイ師に書簡を送り、イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国」(ISIS)との戦いで両国の利害は一致すると呼び掛けた。大統領は一方で、イランとの軍事協力や共同作戦の計画はないと強調している。