イラクのISIS拠点都市の奪還作戦、1月実施か 米軍など
(CNN) 米政府当局者は29日までに、イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国」(ISIS)が制圧するイラク北部の主要都市モスルの奪還に向けた軍事作戦を早ければ来年1月に実行する計画を明らかにした。
イラク軍とイラク北部のクルド地域政府の治安部隊「ペシュメルガ」の兵士計約1000人を動員し、同市の南部と西部からそれぞれ攻め込むことを想定している。
この作戦の継続期間は不明。米軍が主導する有志連合は空からの支援に専念し、空爆の標的特定などのための米地上部隊の投入は計画していない。この任務はイラク軍などが担い、有志連合に情報を伝える。
ただ、米政府当局者はCNNの取材に、作戦の全ての細目は情勢の変化によって変わり得ると指摘。作戦の実施時期や投入する兵力の規模もまだ決まっていないとした。
作戦作成の動機は、モスル市内にまず足場を築き、その後、軍事制圧の地域を拡大し、ISISを駆逐することにある。
米軍当局者によると、作戦実施に伴い米軍はイラク軍とペシュメルガの計12旅団の訓練やイスラム教スンニ派のアンバリ部族の武装化などを計画している。
作戦遂行に当たっては、兵力の規模や実施日時の決定でイラク当局の合意を求めるとしている。