リビアの油田襲撃、フィリピン人ら9人を拉致 ISISか

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(CNN) リビア中部のガニ油田が武装グループに放火され、現場で作業していた外国人9人が拉致された。リビア政府は、イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」による犯行との見方を示している。

フィリピン外務省によると、拉致されたのはリビアの首都トリポリに本社を置くオーストリアの石油会社VAOSの作業員で、国籍はフィリピンが4人、オーストリア、チェコ、ガーナが各1人。さらにバングラデシュ政府から、同国の1人が人質になったとの発表があった。残る1人の国籍は判明していない。

同省は9日、トリポリのフィリピン大使館が人質の発見と解放に向け、VAOS社やリビア当局との連携を強化したと発表した。

オーストリア外務省の報道官は同日、「信用できる筋」からの情報として、作業員らがISISの「テロリスト」に拘束されていることを確認したと述べた。

リビアでは最近、ISISとつながりを持つイスラム過激派などが勢力を拡大し、治安状況が悪化している。国営の石油公社は2週間以上前から、VAOSにこの地域からの退去を勧告していたという。

フィリピン外務省によれば、ガニ油田ではほかに52人のフィリピン人がVAOSに雇われていたが、かれらはすでにトリポリへ避難した。2月にはリビア国内の別の油田でフィリピン人作業員3人が行方不明となり、今も見つかっていないという。同省の報道官は、フィリピン当局としてISISの犯行と確信するには至っていないと述べた。

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