空港で十代の兄弟を拘束、ISIS参加を計画か 豪
(CNN) オーストラリアのシドニー空港で、イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の戦闘に加わろうとしていたとみられる十代の兄弟が拘束されたことが分かった。
ダットン移民相が8日に発表したところによると、兄弟は17歳と16歳の少年で、中東の戦闘地域への往復チケットを持っていた。荷物検査の結果、戦闘目的で渡航する疑いが濃厚になったとされる。
ダットン氏は「2人は非常に危険な状況に陥るところだった」と述べた。
兄弟の身柄は両親に引き渡された。両親は2人の計画について何も知らなかったという。
アボット首相は、兄弟がオーストラリアで生まれ育ったにもかかわらず、「死のカルト」の誘いに負けてしまったと指摘。「死のカルトに耳を傾けようとする者には、耳をふさげと言いたい」と述べた。
同国からは現在、少なくとも90人がイラクやシリアへ渡ってテロ組織に加担しているとみられる。政府は先月、テロに関与した二重国籍者のオーストラリア国籍をはく奪するなどの対策強化を発表した。