ドイツ機は副操縦士の故意で墜落、仏捜査当局
トイレから戻った機長が操縦室のドアを開けるためのコードを入力したのかどうか、あるいはルビッツ副操縦士がドアロックのレバーを操作してこのコードが効かない状態にしたのかは不明。いずれにしても、副操縦士は「機長のために操縦室のドアを開くことを意図的に拒み」(ロバン検察官)、機体を降下させるボタンを使った。
これは「テロ攻撃」と表現できる行為ではなく、150人もの人を殺害した行為は「自殺」とも呼べないとロバン検察官。ルフトハンザ航空のカーステン・シュポア最高経営責任者(CEO)も、「自分自身を殺して149人を道連れにしたとすれば、自殺ではなく、別の言葉を使わなければならない」と指摘した。
ドイツ当局も、同機は故意に墜落させられたと断定せざるを得ないと述べている。メルケル首相は「ほとんどの人にとって理解しがたい。誰にも想像できない」と語った。
司法関係者によると、フランス政府は米連邦捜査局(FBI)に捜査協力を要請した。
ロバン検察官によれば、テロ容疑者のリストにルビッツ副操縦士の名前はなかった。宗教は現時点で不明。機長と副操縦士の家族は現在フランスにいるという。