圧政、飢え、人身売買 難民たちが地中海を目指す理由とは
(CNN) 紛争や圧政から逃れて北アフリカのリビアにたどり着き、欧州を目指す人たち。その出身国は20カ国を超す。地中海で相次ぐ難民船の沈没事故で、アフリカ諸国や中東の人たちが直面する現実が浮き彫りになった。
抑圧や兵役を恐れるエリトリア人。「シャバブ」など過激派との衝突激化で避難を余儀なくされたソマリア人。自宅へ戻る希望を捨てたシリア人。セネガルなど西アフリカの各国で所持品をすべて売り払って欧州でのより良い暮らしを夢見る若者たち――。
人権団体などの調査によると、地中海を渡って欧州にたどり着いた何万人もの難民の動機は多岐にわたる。リビアはこうした人たちにとって最も船に乗りやすい場所とされ、2014年は80%がリビアから出港していた。
リビアにたどり着くまでには砂漠や山間部を抜け、拉致や略奪の危険、時にはだまされたり置き去りにされたりする危険にも遭遇する。