パキスタン熱波、死者838人に 安置所に入りきれず
パキスタン・カラチ(CNN) 記録的な猛暑に見舞われているパキスタンで、同国の緊急当局は25日までに、南部シンド州の大都市カラチでの死者数が800人となったほか、同州の他の都市でも38人が死亡したと明らかにした。
カラチにある死体安置所には20日以降、少なくとも650人の遺体が送られてきている。しかし、熱波や頻発する電力不足によって、適切な処置ができていない状況だという。遺体安置所の外には、収容能力を超えてたと伝える手書きの通達が張り出されている。収容能力を超えた遺体は外部に置かれている。
パキスタン軍はカラチに10カ所の救済センターを設け、水や塩の錠剤を配布している。ただ、こうした対応だけでは不十分のようだ。
ある病院では過去4日間に7000人から8000人が治療を受けた。多くが熱中症だったという。
パキスタンの猛暑は19日から始まった。20日の気温は44.8度と過去15年間で最高を記録。21日も42.5度を記録した。今週末には気温が下がると見られている。