英仏海峡トンネルがデモで不通に、ユーロスターも運行停止
ロンドン(CNN) 英イングランドとフランスを結ぶ英仏海峡トンネルが23日午後、フランス側で起きたデモの混乱のため全面的に不通となった。
トンネルを運営するユーロトンネル社の広報によると、デモ隊がフランス側のトンネル入り口付近に侵入してタイヤを燃やすなどしたため、現地時間の同日午後3時ごろからトンネルの通行ができなくなった。
この影響で高速鉄道「ユーロスター」も運行を停止。ウェブサイトには「英仏海峡トンネルの指示により、本日は終日、一切の運行を停止します。明日には通常の運行を再開予定です」という告知が掲載された。
英仏海峡トンネルは、フランス北部カレーとイングランド南東部フォークストンの間の約50キロを結ぶ。
フランス側のトンネル入り口付近では、トラックに大勢の人たちが飛び乗ったり、周辺を走り回ったりする様子が撮影された。
カレーには何年も前から、英国へ渡ろうとする移民が集まっていた。英国は、国境検査なしでの往来を認めるシェンゲン協定に調印していない。
ただ、ユーロトンネルの発表では移民には言及せず、カレー港の海峡フェリー労働者がストでトラックの通行を阻止したりタイヤを燃やしたりしたため、トンネルが閉鎖されたと説明した。ストはフェリー会社による解雇に抗議して行われたと伝えられている。