有志連合がシリアで連続空爆、民間人も巻き添えか
(CNN) 過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が中心拠点としているシリアの都市ラッカに対し、有志連合が連続して空爆を行った。米特使が5日のツイッターで明らかにした。
米特使は「これまでで最も持続的な空爆」だったと説明。有志連合は4日にラッカ近郊で18回の空爆を行ってISISの車両や橋などを破壊したことを明らかにした。
「シリア人権監視団」(本部・ロンドン)によると、この空爆でISISの戦闘員少なくとも23人が死亡した。学校付近でISISの戦闘員を狙った空爆では、民間人6人も巻き添えになったという。有志連合の報道官は、「民間人の死傷者が確認されたという情報は入っていない」と話している。
軍幹部によれば、今回の空爆の目標はISIS戦闘員の行動を阻止して地上部隊による反撃を援護することにあった。
ラッカはユーフラテス川沿いにあり、ISISがシリアとイラクにまたがって一方的に樹立を宣言した「イスラム国」の事実上の「首都」となっている。
ISISのアブバクル・バグダディ最高指導者ら幹部を追う米国は、ラッカに狙いを集中させている。