シリア大統領のいとこ、軍幹部殺害の疑いで逮捕 車のトラブルで逆上
(CNN) シリア当局は12日までに、アサド大統領のいとこに当たる男を、車の運転中のトラブルで逆上し空軍幹部を射殺した疑いで逮捕した。
シリアTVによると、スレイマン・ヒラル・アサド容疑者は西部の港湾都市ラタキア郊外の農場で10日夕に逮捕された。身柄は当局に引き渡され、立件に向けた捜査が進められている。
シリア人権監視団(本部・ロンドン)によれば、同容疑者は6日、ラタキア中心部の交差点で、ハッサン・シャイフ空軍大佐を子どもたちの目の前で撃ったとされる。
報道によると、同大佐はアサド大統領の支持母体であるイスラム教アラウィ派の出身だった。今回の事件を受けてラタキアのアラウィ派は反発を強め、スレイマン・ヒラル・アサド容疑者の処刑を要求しているという。
シリアでは4年以上に及ぶ内戦でアサド政権が揺らいでいる。内戦の死者は数十万人に上り、都市は破壊されて大量の難民が国外に流出している。