地下室に不発弾、住民150人が避難 ロンドン
ロンドン(CNN) 英ロンドンで11日、3階建てビルの地下室から第2次世界大戦中の不発弾が見つかり、軍の爆弾処理班が撤去した。
英国防省によると、処理されたのは1940年9月から41年5月のドイツ軍によるロンドン大空襲で投下された250キロ爆弾。東ロンドンのベスナルグリーン地区で10日午後、建設現場の作業員が発見した。
同省が公開した画像には、さびで覆われた爆弾が土に埋まった様子が写っている。軍の爆弾処理班が徹夜で処理にあたった。市消防局によると、発見からちょうど24時間後に撤去作業が完了した。
軍の報道官は撤去に先立ち、「爆発すれば大規模な被害をもたらす恐れがある」と述べ、爆弾は製造当時よりも危険な状態かもしれないと指摘していた。
現場周辺では11日から12日にかけ、住民150人以上が避難。200メートル以内が立ち入り禁止区域とされ、一部の道路が閉鎖された。地元の学校に避難所が設置された。
軍の処理班は今年春、ロンドン市内で同様の不発弾を爆破処理した。消防局は2009年からこれまでに9回、第2次大戦中の不発弾で出動していた。
市内の帝国戦争博物館によると、ロンドンには当時1万2000トンの爆弾が投下され、3万人近くの市民が死亡した。