川内原発が再稼働、安全性に懸念の声も
(CNN) 九州電力は11日、鹿児島県の川内(せんだい)原発1号機を再稼働させた。10月にも2号機を再稼働させる可能性もあるという。
2011年の東日本大震災以降、日本国内の原発は稼働を順次停止。これ以降、日本は、電力需要をまかなうために、天然ガスや石炭の輸入を拡大してきた。
安倍首相は、燃料の輸入による電力費用の高騰を抑制することが日本経済の回復に不可欠だとして、原子力発電の再開を目指してきた。
東日本大震災以前は、原子力発電の割合が約30%を占めていた。
世論調査では、原発の再稼働に反対する声の方も多い。
関西電力の高浜原発については、福井地裁が今年4月、巨大地震が発生した際の安全性に懸念を示し、再稼働を禁じる仮処分を出している。
川内原発再稼働に反対しているグリーンピース・ジャパンは、同原発についても同様の懸念を示し、原子力規制委員会や九州電力によるリスク評価が不十分ではないかとの見方を示した。