「周囲に死体が」 バンコク中心部で爆弾テロ、22人死亡
タイ・バンコク(CNN) タイ・バンコクの中心街で17日午後7時(日本時間同9時)ごろに発生した爆発で、事件直後の様子が目撃者の話から分かってきた。当局によれば、爆発では少なくとも22人が死亡し、約120人が負傷している。
インド・ムンバイから来たDJの男性は「ものすごい突風が吹いたようで、破片が飛んできた」と当時を振り返る。「そこらじゅうに死体が見えた。車が燃えて、バイクがちらばり、人々が叫んでいた」
当局によれば、現場で12人の死亡が確認された。
ボイス・オブ・アメリカのスティーブ・ハーマン支局長によれば、最初爆発が起きたときには落雷だと思ったという。ハーマン氏によれば、爆発の起きた観光地「エラワン廟(びょう)」の内外で7人の遺体を見たという。
米紙ニューヨーク・タイムズのトーマス・フラー記者は、体の一部が周囲に散乱していたと語った。フラー氏によれば、現場には数百人の兵士や警官が派遣され、さらに爆弾がないかどうか調べるための犬もいたという。
国家警察庁のソムヨット長官は、爆発を起こしたのが誰なのか決めるのは時期尚早だと指摘し、警戒を呼びかけた。
ソムヨット長官によれば、爆発したのはパイプ爆弾で白い布に包まれていたという。警察はこれまで、爆弾は3キロの「即席爆弾」だと説明していた。