エジプト、アルジャジーラ記者3人に禁錮刑 国際社会が非難
カイロ(CNN) エジプトの裁判所は29日、同国で2013年末に拘束され、虚偽報道などの罪に問われていた中東の衛星テレビ局アルジャジーラのジャーナリスト3人に対し、禁錮3年の有罪判決を言い渡した。
有罪となったのはカナダ国籍を持つアデル・ファハミ氏、エジプト人のバヘル・ムハンマド氏と、オーストラリア人のピーター・グレスト氏。グレスト氏は今年2月にオーストラリアへ送還されているため、被告不在のまま判決が言い渡された。ムハンマド氏にはさらに6カ月の刑期と約8万円の罰金が科された。
3人は13年7月の軍事クーデター後に非合法化されたイスラム組織、ムスリム同胞団を支援したとして罪に問われた。昨年6月、ムスリム同胞団との共謀や虚偽報道、国家を危険にさらした罪で有罪判決を受けたが上訴。今年1月に裁判のやり直しが認められ、保釈されていた。
3人は裁判を通し、ジャーナリストとしての職務を果たしただけだと主張してきた。