グアテマラで大統領辞任求めるデモ、議会も追及
グアテマラ市(CNN) 中米グアテマラの首都グアテマラ市で28日までに、汚職疑惑に揺れるペレスモリナ大統領の辞任を求める数千人規模の大規模なデモが行われた。捜査当局はバルデッティ前副大統領の身柄を拘束し、議会も委員会を立ち上げ大統領を追及する構えだ。
デモ参加者は同市の憲法広場を埋め尽くし、隣接する街路まで人があふれた。抗議活動は今年に入って頻発していたが、今回のデモは最大規模。商工会議所が企業に休業を呼びかけたほか、大学は授業を休講にし、会社員や学生がデモに参加できるようにした。
ペレスモリナ大統領を巡っては、税関絡みの組織的な不正を主導したとする疑惑が浮上。同市の住民は、政府関係者が公金を横領したとして追及を強めている。
デモ隊が憲法広場に集結するなか、議会は同大統領を捜査するための委員会を選定し、弾劾に向けた手続きを始めた。同国の最高裁は25日、捜査を行うに値する十分な証拠があるとの判断を下していた。