サウジの米軍基地爆弾テロ 被告をレバノンで拘束

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アーマド・イブラヒム・ムガッシル被告=FBI

アーマド・イブラヒム・ムガッシル被告=FBI

(CNN) アラブ圏の情報機関筋は26日、サウジアラビアの米軍基地で1996年に発生した爆弾テロ事件で米裁判所から米国人殺害などの罪で訴追されていたサウジ人被告をレバノンで拘束したことを明らかにした。

サウジ主導で過去数カ月間続いていた捜査の成果で、アーマド・イブラヒム・ムガッシル被告(48)は尋問のため空路でサウジに搬送された。同被告はサウジで活動し、同国がテロ組織と指定する「ヒズボラ・ヘジャズ」の指導者とされる。

同被告の取り調べでヒズボラとイランの関与について重要な情報が引き出せると期待している。米連邦捜査局(FBI)はムガッシル被告の捕捉などにつながる有力情報の提供に最大500万ドル(約6億円)の報奨金を約束していた。

事件は1996年6月25日夜、サウジアラビア・ダーラン近くにある米軍兵士用などの8階建て宿舎そばで発生。米空軍兵士19人が死亡し、米国人とサウジ人370人以上が負傷していた。

事件審理の米バージニア州の連邦大陪審は2001年、ムガッシル被告を含むサウジ人13人とレバノン人1人の計14人を殺人や米国人殺害謀議の罪で訴追。14人はヒズボラの構成員で、イラン政府内の複数の人物から支援などを受けたとされた。ヒズボラはレバノンに活動拠点を置くイスラム教シーア派組織。

米紙ニューヨーク・タイムズは01年、これらサウジ人被告の大半は同年までにサウジ当局に拘束されたと報道。同紙は今月26日、拘束された後の消息は不明とも伝えた。

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