トルコがISIS空爆に全面参加へ 米国防総省
(CNN) 米国防総省は25日、米国とトルコがシリア領内にある過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の拠点の空爆に向けて、技術的な条件で最終合意に達したと明らかにした。
これによりトルコは他の有志連合諸国とともにISISへの空爆に参加することになる。
国防総省のピーター・クック報道官は、トルコの空爆参加まで数日を要するかもしれないと言及。ただ、トルコの関与は「可能な限り速やかに全面参加の形になる」との見方を示した。
トルコの半国営アナドル通信によると、トルコ当局者も合意を確認した。
トルコは先月もISISに対する空爆を数回実施したが、有志連合軍との連携の有無は明らかにされていない。
国防総省によると、米国は今月上旬にトルコ南部のインジルリク空軍基地からISISに対する有人機による空爆を初めて実施。この攻撃は北大西洋条約機構(NATO)加盟国のトルコと米国間の合意に基づくものだった。
米国はかねてから、トルコ国内の基地を使用し有人機でシリアやイラクのISIS拠点に空爆を加えることを希望。イラク国内の基地やペルシャ湾に停泊する空母から離陸するよりも飛行時間の短縮が見込める。特にISISが「首都」と主張するラッカがあるシリアへの空爆が容易になるとみられる。