ISIS、神殿爆破の「証拠画像」を公開
(CNN) 過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」がシリア中部パルミラのバール・シャミン神殿を爆破した証拠とされる画像が25日、インターネット上で公開された。
ISISがこれまで宣伝画像などを共有してきたサイトに、支持者らが投稿した。一連の画像には、男たちが爆発物の樽(たる)を転がして神殿へ運びこみ、柱に縛りつける様子や、爆発時のきのこ雲、がれきの山と化した跡地などが写っている。
画像に添えられた説明によると、ISISは即席爆弾を使い、神殿を完全に破壊したとされる。
神殿は今から2000年近く前の1世紀に建設された。パルミラの古代都市遺跡は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録されている。ユネスコのイリナ・ボコバ事務局長は、神殿の破壊を「新たな戦争犯罪であり、シリア国民と人類にとって大きな損失だ」と非難した。
ISISはこれまでも、残酷な宣伝画像などで欧米に衝撃を与える手口を繰り返している。