天津爆発で市職員ら11人を立件 職務怠慢の疑い
香港(CNN) 中国・天津市の倉庫で起きた大規模爆発で、検察は28日までに、市職員ら11人を職務怠慢の疑いで立件し、捜査に着手した。
当局によれば爆発では少なくとも145人が死亡。広範囲にわたって建物などが深刻な被害をこうむった。
最高人民検察院は27日、倉庫を運営していた物流会社「瑞海国際物流有限公司」への監督を怠ったとされる11人を立件。その中には天津市の交通運輸委員会や港湾当局、安全生産監督管理局、税関の当局者も含まれている。
国営新華社通信によると、瑞海国際物流の社員で警察に拘束されたのは11人で、安全評価を担当した別会社の1人も拘束されているという。同倉庫には危険な化学物質が大量に保管されていたとされ、違法な保管だった疑いがある。
新華社によると、同社は昨年10月から今年6月にかけて、当局の許可なく危険な化学物質を扱っていた。また同社幹部は、法令で認められる距離より住宅地に近接した場所に倉庫を建てるために、関係の深かった役人から安全性の認証を得ていたと話しているという。